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追記より百合作品。とても短い。ポエミーというか手紙的なあれです。
ポエミーなのはちょっと…って方は回避をすすめますよんさま。
疲れで文面があれであれなのは勘弁してくださいです。
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23歳の君へ。
盲目的な恋でした。
私には君しか見えていませんでした。
私のことを「今まで出会ってきた中で一番だ」と言ったのは君なのに。
そしてこれからも一緒だとふたりで手を握り合ったのに。
いつの間にか私たちの人生は、すれ違ってしまいました。
今正直に伝えましょう。私は、あなたを責めました。
私の事を一番だと言ってくれたじゃない、と。
うそつき。そう思ってた。
でも、私はようやく気付いたんです。
きっとそれはうそなんかじゃなくて。
17歳の君にとって、17年間の人生の中での一番は私だったのでしょう。
それは間違いではなかった。
けれども、いつの間にか一番ではなくなってしまった。
それは私のせいであり、君のせいでもあり、また同様に誰のせいでもない。
それならばよかったと思う。
よかった。それならば私は間違いなくあの時幸せだったと、胸を張れるから。
幸せだったあの時間も、私自身も、そして最愛の君の事も、嫌いにならなくてもよいのだから。
そう思えるようになった事が、本当に私は嬉しい。
そう思えるようになった自分を、ほめてやりたいと思う。
君はもう23歳になるんだね。
それなら君は今、23年間の生涯で一番愛せる人と一緒にいるのでしょうか。
そうだったら、いいのにな。
月日は過ぎ去ります。私たちは確固たる確信を持って体を重ねていたわけじゃない。
今だってきっとそうでしょう。
私たちには法的保護も束縛もありません。
一生を誓ったあの言葉が刹那的なのだということを、心のどこかで君も私も知っていたのでしょうか。
それでも私たちは一人では生きられないから、誰かと手を取り合うのでしょう。
だから君は、今の自分にとって一番の人を愛してください。23歳の君にとっての一番の人を。
そして相手にとっても一番であり続ける事が出来るように、素敵な君でいてください。
幸せに、なってください。